
あなたのホロスコープ、12室に星はありますか。
スピリチュアルな資質を示す、ディープなハウス。それが12室。
(自分のホロスコープがどうなっているかわからない、覚えていないという方はホロスコープ作成で検索してみてくださいね。)
潜在意識やスピリチュアルな領域を示すだけあって、12室に入っている惑星はなかなか認識しにくかったり、その力を使いにくかったりします。
しかも、別に12室の星なんて使わなくても現実の社会生活は上手く回ってしまったりします。スピリチュアルな力なんて使わなくても、日常生活はつつがなく過ぎていくのです。
しかし、12室は精神面では最もパワフルなハウス。
その12室にある星を無視したものは、大変な目にあう――
今回は、そんなことを実体験からお伝えさせていただきます。

さて、私は6月21日に夏至祭を行いました。
吉方位を取ってみんなで開運ディナー✨
ウェイ系陽キャで熱血体育会系人間Nozomiが「楽しいことがしたい!」とはじめたイベントです。
楽しいこと大好き。
根っから陽キャ、日干丙です。ウェーイ🌞
私たちは集まったカフェで、ウケヒをしました。

ウケヒは、こちらのさとうみつろうさんの動画を参考にしました。
夏至点(2025/06/21 11:42)に意識を鎮まらせ深いところまで潜っていき、「半年後の自分はこうなっています」と誓いを立てる。
そしてそれを周りに宣言する。
アマテラスとスサノヲが行った行為になぞらえ、「ウケヒ」と。
ちなみに、夏至祭で皆さんの場を愛で包む結界を張るのに使ったアイテムがこちら。

表面にはカタカムナでこう書かれています。
マカタマノ
アマノミナカヌシ
タカミムスヒ
カムミムスヒ
ミスマルノタマ
このカフェでは、みんながどんなことを「半年後の自分はこうなっています」と自分に誓ったのかをシェアしてもらいました。
そこで、参加者のさくらさんが「12室の月を表現していく」というテーマを語ってくださったのです。
さくらさんは一昨年のリンデンバウムのホロスコープワークショップにも参加されていました。
そこで「自分の星をキャラとして描きだしてみよう」というワークを行ったのです。
さくらさんの月と太陽は、こんなかんじに。

あっ。
えっ、左……?
左、大丈夫ですか?
月と太陽のギャップに私たちは驚きました。
さくらさんの太陽はかに座11室。

どこから見ても親しみやすく、好感度抜群です。
個人的には「服はGU」「タックワイドパンツ3990円」がツボります。善良すぎる雰囲気が素晴らしく表現されています😂
さくらさんのぱっと見た印象は、この11室太陽です。親しみやすくて話しやすくて柔軟にコミュニケーションをとってくれる感じ。温かい蟹座が軽い11室の空気感にあって、「すぐ打ち解けられる人」というパーソナリティを形成します。フレンドリー。
さくらさん、実は世界的有名企業でクリエイティブな仕事をしていらっしゃいました。この11室なら納得です。企業に属して仕事をするクリエイターには社会性、コミュニケーション能力が大切。逆に職人気質のコミュニケーション能力や協調性が低いクリエイターは、いくら素晴らしい才能があったとしても(組織所属クリエイターとしては)敬遠されがちです。
さくらさんはその点、フォアザチームで動ける人でした。
11室太陽的には、大満足です。
みんなでなかよくものづくり。

でも――

この月。
12室月は、組織でのクリエイティブの中では、置いてけぼりでした――。
(個人的には「コナンの犯人」がツボに入りすぎて笑いすぎて腹筋が痛いです)
注目してもらいたいのが、ファッション。
11室太陽は、正直、平凡な服装です。
一方で12室月は、非常に洗練されたファッションセンスを感じさせます。なんかエロイかっこう(ハードコア)。
ここでさくらさんご本人の服装を見ると、12室に近い。個性的で、その時はENFOLDのお洋服をお召しでした。
うん。
これは「タックワイドパンツ3990円」ではない。
能力はあるんです。
協調性もあるんです。
自分に何を求められているか空気が読めるんです。
だから、応えられる。
11室太陽の力を使えば、何ら問題なく社会に適応できる。なんなら、有名企業で仕事すらできる。「老若男女に好感度の高い商業作品」を生み出すことができる。

みんなでにこにこ。
でも、12室月は置いてけぼり。
キラキラ輝く太陽の陰で、月は暗く闇に沈んでいく。
さくらさんは言いました。
「もう人のためには描きたくない」
それは、12室月の叫び。
多くの人に受け入れられる無難なものには決して満足できない、獅子座の感情。
「だって、私は、世界にたった一人しかいないのよ!?」
そんなさくらさんが12室月に、自分の奥深くに、忠実になって描いたもの。
それがこちらの作品です。


こちらはミニサイズの習作で、もっと大判サイズで作品を作ること、そして個展を開くことをさくらさんはウケヒ(宣誓)しました。
さくらさんのサイトはこちらです。
さくらさんが夏至祭の翌日に、北海道神宮で引いたおみくじがこちら。

神の教え
神の心に叶うて居るか、物も心も使いよう
全てのものは神様から与えられたものである
授けられた其の物、其の身体、其の心
決して無駄に使ってはならない
其の手、其の足、其の言葉
世の為、人の為に役立つように使って居るか
常に顧みる事を忘れてはならない
神様の御心に添い
人も適材適所を心がけ
力を存分に発揮させることが明るい社会の活力となる
こう見ていくと、社会適応的な11室太陽の性質は邪魔で悪いものに感じるかもしれません。しかし、それは違います。
11室かに座太陽を使うことも、さくらさんの今世の役割を果たすに重要な1パーツです。そもそも11室はみずがめ座のハウス。風の時代を軽く楽しく生きるには11室を生かすことが大切です。
重要なのは、全体性を回復すること。
つまり、すべての惑星を使いこなせるようになること。
キャッチーな11室太陽を使ってはいけない、ではありません。
「太陽も使いつつ、月も使う」ということです。
ある程度月が満足してきたら、多分また太陽を使いたくなる時期も来ることでしょう。日は沈み、また昇ります。月も昇り、また日の出とともに光を薄くしていきます。消えたわけではありません。見えないけれども、昼間の月は存在します。
陽は沈み やがて昇ってく
そうしたときにさくらさんに訪れるであろう課題は、また太陽だけを使うパターンの魅惑にあらがうことです。
いかんせん、さくらさんの太陽はキャッチーで、商業作品を生み出すとなると非常に適応的です。さくらさんの作品は使いやすいのです。コミュ強で空気を読みますから、相手のニーズに沿えるのです。
そうすると、評価されます。
周りの人が喜びます。
その時に月の声を無視して人の期待に応えすぎると、また同じことが繰り返されます。
月(個人的感情)を無視すると、軸がない(他者のニーズに沿いすぎるあまり自分を失った)作品作りになりかねません。そうすると、周りの嫉妬や批判につぶれてしまいます。実はその裏で、作品を見た子どもたちのたくさんの笑顔があったことに、さくらさんは今ようやく気付きはじめています。
今度は、太陽の力を使って広く社会で受け入れられる作品を作りつつも、月のエッセンスも忘れない。それは仕事(太陽)とプライベート(月)を完全に分けた作品作りになるかもしれないし、一見キャッチー(太陽的)なのに深読みしたらものすごい(月的)意味が隠されているような作品になるのかもしれません。
例えば、マザーグースのような。

例えば、 エドガー・ドガの踊り子のような。

え? この絵のどこに闇があるのですか、って?
上の舞台袖を見てください。
不自然に身なりの良い男性がいるでしょう。
ヴィクトリア朝文化が全盛のこの時期、露出することは下品で嫌悪されました。この時代に生まれ育ったココ・シャネルも言いました。「女性が膝を見せるのはエレガントではない」Diorニュールック許すまじ。
なのに絵のバレリーナは膝が見える丈のスカートで、ノースリーブで、胸元もあいています。この時代の感覚からしたら、バレリーナは下着姿で踊っているようなものです。ストリップショーです。
そうなんです。
この時代のバレリーナは今でいうパパ活女子。
これは舞台袖でパパが見てるよ、という絵です。
こんな風に「一見素敵、でも、実は――」。
そんな一滴の毒(絶対的個性)を垂らす作品作りができたら、さくらさんの太陽と月は両方が生き生きできるのかもしれません。

実は、さくらさんとのご縁は長く、10年ほどになるでしょうか。
ですから、この「12室月」のテーマがクリエイティビティだけの問題ではないことを私は知っています。人生全般、特に母親や年上女性(上司女性)とのかかわりでも繰り返し示唆されてきたテーマでもあります。出生時の状態も実に、12室月的状態で生まれてきている方です。
12室は魂の叫びです。
クリエイティビティの源、インスピレーション(霊感)の降りる場所です。
12室は使わないでも生きられます。社会適応にはむしろ無視したほうが良かったりすることすらあります。しかし、12室を無視すると、潜在意識から手痛いしっぺ返しを食らうことになります。なぜなら、12室こそがこの世界(二元性)を超越する鍵だからです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
あなたの12室が生き生きして霊的に満たされた人生になりますようお祈りしております。
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