周りがあなたの味方になる「半分にして話そう」

あなたは小学生のころ、校長先生の話が好きでしたか。
朝礼で校長先生がしていた話を10個ほど思い出してください、そういわれて思い出せますか。

なかなか難しいのではないでしょうか。
大体は「校長先生の話、早く終わらないかな」とぼんやりしていたり。

なぜそこまで校長先生の話がつまらないのか。
良いことを話してくれているのに、です。
それは「話が長い」から。

では、その逆を行ったらどうでしょう。
話が短い人。

もしかしたら、コミュニケーション力の高い方って、話が短い?
周りを自分のファンにしてしまう魅力ある人って、話が短い?

半分にすると うまくいく

今の時代に重要なスキル。
それはなんといっても、コミュニケーション能力。

私はコミュニケーション能力を伸ばしたいです。
そうすれば、人から好かれるし楽しい人間関係を築けます。
つまり、愛ある人生を送れます。

それどころか、コミュニケーション能力を高めて愛を伝えることができれば、社会に愛が溢れます。
コミュニケーション能力が低いと伝わらない。でも、高いと伝わる。
コミュニケーションは愛と光✨

校長先生の話は長い≒つまらない。
ならば、コミュニケーション能力を伸ばすには、話を短くしたらいい?
そこで私はこちらの本「話す・聞く・書く」伝え方のシン・常識 半分にして話そうを手に取りました。

「話す・聞く・書く」伝え方のシン・常識
半分にして話そう (Amazon)

この本は、こんなふうにはじまります。

まず読者のみなさんにいくつか質問です。

外を歩いていて、突然知らない人に道順を聞かれたとします。
その際、どう説明しますか。

「3つ目の角を右に曲がって、それから2つめの角を左に曲がって…」
と話を始めますか。
もしそうだとしたら、あなたは親切な人かもしれませんが、話が上手な人とは言えません。

2つめの質問です。
海外旅行から帰ってきたあなたが、友人に「現地の物価はどうだった?」と聞かれた時、どう答えますか。「いやあものすごく高かったよ」と返答しますか。
もしそうだとしたら、あなたは真面目な人かもしれませんが、退屈な人だと思われている可能性があります。

そして最後、あなたが自己紹介を求められたとします。
「周囲からはどのような人だと言われますか?」
と質問されたら、どう答えますか。

「3つあります」といって、一つずつ話していきますか。
そうだとしたら、あなたはとても頭が整理されている人かもしれませんが、空気を読めない人かもしれません。

「話す・聞く・書く」伝え方のシン・常識 半分にして話そう p3~4

うっ、やってしまうかも!
思わずドキッとします。

上の回答はすべて「誠実」です。間違いではありません。
なのにコミュニケーション力が低く見える。つまり、一緒にいても楽しくない感じ。
どうしてでしょう?

いずれも答えは本編で述べていますが、ここではヒントだけを言います。

1つめは「話を各論から始めてしまう人」2つめは「話を丸めてしまう人」。3つめは「話の長い人」の典型です。

「話す・聞く・書く」伝え方のシン・常識 半分にして話そう p4

なるほど。

そして、そもそもなぜそんなに話し方に気を使う必要があるのか、つまりコミュニケーション力が大切なのか?
それについて、山川さんはこのように述べます。

会社の中でのみ通用する専門性やスキルを磨いても、別の会社で通用するかどうかはわかりません。その点、コミュニケーション力、どこに行っても求められます。伝え方は、生涯において求められるスキルといっていいでしょう。

「話す・聞く・書く」伝え方のシン・常識 半分にして話そう p36
太字強調は記事作成者による

そうですよね。
本当にその通り。
コミュニケーション力が低い人は何をやっても苦労しがちだし、コミュニケーション力が高い人は何をやっても楽しくなる。やはり、コミュニケーション力とはすべての基礎、土台なのですね。

確かに、私自身もコミュニケーション力の高い人と一緒にいると楽しいです。時間があっという間に過ぎます。コミュニケーション力の高い人と一緒にいることが、人生を明るく幸せに生きる秘訣と感じます。

コミュニケーション力の高い方には感謝しかありません。
私と共に過ごしてくださり、ありがとうございます。

コミュニケーション力が高いと、人を幸せにできる。
コミュニケーション力を高めて、自分も周りも幸せに生きたい!
コミュニケーションは、愛と光✨

そう思ったところで、こんな疑問がわいてきます。

Q
自分の話し方に自信がない人が自信を持つには、どうしたらいいのでしょうか。
A

みなさん、コミュニケーション力というのを根本的に誤解しているような気がします。コミュニケーションが優れている人というのを、何事も自信満々で冗舌に話す人というイメージで見ていないでしょうか。
その結果、「自分にはできない」と思い込んでしまっているように思います。(中略)

私が「話が長い人はテレビ番組では呼ばれなくなる」「上司よりも長く話す人で出世した人はほとんどいない」といったことを思い出してください。何事も冗舌に話す人がコミュニケーションの達人とは限りません。

普段は寡黙な人や朴訥な話し方をする人であっても、周囲から好感を持たれ、仕事で結果を残す人はたくさんいます。就活だって、どんな質問にも「立て板に水」のごとくスラスラと回答する人が採用されているとは限りません。


「話す・聞く・書く」伝え方のシン・常識 
半分にして話そう p40~41

ぺらぺらと話せばコミュニケーションが上手くいくわけではない。
それでは、具体的にはどうしたらよいのでしょう。

多くの人は聞くことの重要性に気づいていません。

――確かに話し方に比べると、聞き方には注意を払っていないかもしれません。(中略)

ユダヤの格言に「口は一つ、耳は二つ」があります。
これは「自分が話す倍だけ、他人の話を聞きなさい」という言い伝えです。

「賢い人は質問し、愚かな人は自分の話をする」とも言われます。つまり古今東西、聞くことの重要性は語り継がれてきたことなのです。

「話す・聞く・書く」伝え方のシン・常識 半分にして話そう p179~180

聞く力。
大切ですね。
話す力よりも重要です。

コミュニケーション力の高い方は、もれなく「聞き上手」。
聞き上手の人といると、楽しいです。

この本の中にもう一つ刺さった言葉があります。
それは「歳を取ってから言っちゃいけないのは、『説教、昔話、自慢話』の3つ」(p144)。
本当にこの言葉、刺さります。

私がこの言葉を意識しだしたのは30代の頃。一回り下の友達と飲んでいて20代の頃付き合っていた彼氏の話をしたんですね。その時の、相手からの「つまんないなあ」という冷めたリアクション。

「そうか、年上の人間の昔話ってつまらないのか」と気づかされた瞬間でした。
説教、昔話、自慢話はNG。
相手のいいところを見つける楽しい話ができたほうが、大人として魅力的。心に留めたいです。

実例「半分にして話そう」でうまくいく

「話す・聞く・書く」伝え方のシン・常識
半分にして話そう (Amazon)

私が今回、なぜ半分にして話そうをご紹介しようと思ったか。
それにはこんな理由があります。

私は、読書会やお茶会などを開催してきました。
そうして20人かそれ以上くらい集まってフリートークをすると、時折お目にかかるコミュニケーション失敗状況があります。

それが
一人でひたすらしゃべって場を独占する人の出現
です。

誤解のないようお断りしておきますが、この「一人でひたすらしゃべって場を独占する人」は悪人ではありません。むしろ人一倍の知見があり教養があり経験のある方です。だからこそ2時間くらい一人で話し続けられるネタがあるとも言えます。

しかし、このような方がいると「みんなでたのしく」は難しくなります。その人の独断場になるので、「みんなの場」にならないからです。

もちろん、これはその方だけの責任ではなくファシリテーター(司会)である私の力不足の露見でもあります。まとめ役である私が上手く話題を切って、他の人に話を振って、様々な方がお話しできるようにセッティングすべきです。それこそが優れたファシリテーターの姿。

そんな私の能力不足も相まって、「一人でひたすらしゃべって場を独占する人」がずっと話続けてしまうと、その場の空気は暗くなります。人の話をずっと聞き続けるというのは、基本辛いこと。だから校長先生の話はつまらないわけで。

当然、そのような「一人でひたすらしゃべって場を独占する人」は好かれません。

読書会やお茶会では、参加された方同士が仲良くなって個人的にご飯を食べに行ったりお友達になることも少なくありません。もしくは「前のワークショップで会った〇〇さん、本当に素敵な方ですね。またお会いしたいです」なんて話を聞いて、私自身が当人同士を引き合わせることもあります。

いくつになっても新しい友達はできる、私はそう考えています。その考えを裏付けてくれるかのように、お客様同士で仲良くなってくださるのはとても嬉しいこと。素敵なご縁を橋渡しさせていただき、ありがとうございます。

しかし、「一人でひたすらしゃべって場を独占する人」に、このような話があるかというと――
ありません。
「あの人にまた会いたい」という言葉は聞こえてきません。

誤解のないよう、しつこくお断りしておきますが、「一人でひたすらしゃべって場を独占する人」は悪人ではありません。それどころか、すごい人です。この世の真理を説いていたりします。非常に深いスピリチュアルなお話をしてくださることも珍しくありません。

なのに、好かれない。
うまくいかない。
挫折しがち。

なぜなら、「隙自語(隙あらば自語り)」だから。

しかし、私はこのような人にこそ多くの人に好かれてほしいと思います。「あなたの話を聞きたいです」と言われる人になってほしいです。なぜなら、彼らの話すことは深い知見であり真理であり、社会に広まるなら愛ある未来を生み出す高い波動を持っているからです。

そのために何をしたらいいのか。
これです。

「話す・聞く・書く」伝え方のシン・常識
半分にして話そう (Amazon)

実は、懇親会の後にこの「一人でひたすらしゃべって場を独占する人」が連絡をくれたことがあります。その時に、私はこのように返信しました。

Kさんにお願いが一つあります。 ああいった場でみんなでお話しするとき、私はいろいろな方のお話が聞きたいです。

しかし、先日はKさんのお話を5割くらい聞いていた印象があります。 Kさんのお話は楽しいし素晴らしいです。 でも、私はもっとほかの方のお話も聞きたいです。せっかくいろんな方が参加してらっしゃるので、いろんな人のことを知りたいです。

Kさんは沈黙が流れた時に、気まずくならないように積極的にお話ししてくださるんですよね? その気遣い、とてもうれしいです。

でも、Kさんが話し始めると、他の人が話しにくくなります。 申し訳ないのですが、沈黙が流れた時は 「Nozomiさんは私ではなく他の人の話も聞きたいだろうな」 と察して黙っていてくださいませんでしょうか。

Youtubeチャンネル一月万冊の清水さんは 「自分が話すのが1割、相手が話すのが9割」 これが上手くいくバランスとおっしゃっていました。

今の時代は話し上手であることよりも聞き上手であることに価値があります。
ですから、あまりお話しされずに もし沈黙が気になるなら、自分の話をするのではなく他の方に話を振ってみてください。

よろしくお願いいたします。

Kさんの素晴らしいところは、この返信を見て見事に「自分が話すのが1割、相手が話すのが9割」を実践してくださったことです。

このメールを出した次の懇親会では、Kさんは聞き役に回り、他の方が気持ちよく話せるような相槌を打ってくださりました。コミュニケーション能力が高い人の特徴として挙げられる「大きく豊かなリアクション(薄くないリアクション)」で、話している人に反応を返してくださいました。

お陰様で、みんなで和気あいあいと交流することができました。
ある参加者の方からは「時間が短くてもっと皆さんとお話ししたかった」というお言葉も頂いたくらいです。

人は、変われる。
自分の本質を変えるのではなく、ありのままの自分を否定するのではなく、コミュニケーション能力という表面スキルを整えるだけで、この世界はぐっと光に満ちる。愛を持って人とつながれる。

「人が好き」と言える、心のあたたかい人生につながる。

そのことをKさんは身をもって教えてくださいました。
何事も素直に実践する人は何歳になっても成長する。
素晴らしい学びに感謝いたします。

半分にして話すと、人生グッとうまくいく。
コミュニケーションは、愛と光。
あなたの未来は明るいです✨

白光の誓い

自分を愛して 他人を愛します
優しさと笑顔をたやさず
人の悪口はけしていいません
長所をほめるように努めます
南無白光観世音

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