未来の流れがすでに見えている人に会いに行く

現在は2025年。

10年前やそれ以上前の書籍や記事を読んで
「この人、こんな前からこんなことを言っていたのか。本当に今の時代の流れを鋭く読んでいらっしゃったのだな」
と感嘆することがあります。

その一つが斎藤一人さんの言葉
「自分の機嫌は自分で取る」。

これ、2025年の今にはもう常識となりつつありますよね。
しかし、一人さんはずっと前からそのことをおっしゃっていたのです。

最近、2012年に出た書籍「器」を手に取って気づきました。

器 (Amazon)

自分の機嫌は自分でとる

私自身は、毎日を上気元(機嫌がよくて、気持ちが上であること)で生きるって決めているんです。(中略)

自分の機嫌をとるということは、精神論のなかでもいちばん大切なことなんです。
人間は機嫌が悪いよりも、機嫌がいいほうが絶対にいい。はたから見て、その人の器が大きいかどうかというよりも、その人の機嫌がいいかどうかのほうが大切なんです。(中略)

世の中には、自分の思いどおりにいかないことなんて山ほどあります。それをいちいち、自分の思いどおりにいかないからといって自分の機嫌を損ねていたら、ずっと腹を立てていないといけなくなってしまいます。

だから、まずは自分の機嫌をしっかりとること。(中略)
人の器量ってね、そういうことだと思うんです。だから、根底で自分の機嫌を自分でとれないと、器量なんて大きくなりようがないんだよね。

器 p115~116

すごいですよね。
2012年、今から13年前にこんなことをおっしゃっているのですよ。なんて先進的、なんて時代の先を読んでらっしゃるのでしょう。

自分の機嫌を自分でとれる人は運気が上がって良いことばかり起こるようになる。
それは私自身も思い当たります。

↑上の記事に書いた方は、私に積極的に話しかけてくださり仲良くなりました。
その後、二人とも奇門遁甲という占いを実践していることで話が盛り上がったのですが、そもそもその方は話をする前、私と出会った時点で「この人と絶対仲良くなろう」と思ったそうです。

私が「どうして?」と尋ねると、彼女はこう答えました。
「だって、にこにこしてたから」

シンプル。
私、にこにこしてたらしいです。
一人さんの言うところの上気元だったのですね。

私、聞かれるんです。
「どうしてそんなに人との縁ができるんですか」と。
「年をとってから友達を作るなんて難しいでしょう。なのにNozomiさんはどうして新しい友達が次々にできるんですか」と。

それは、にこにこしているから。
誰にでもできること。にこにこ。
笑顔でいると、人と仲良くなれます。

白光の誓い

自分を愛して 他人を愛します
優しさと笑顔をたやさず
人の悪口はけしていいません
長所をほめるように努めます
南無白光観世音

今回、関西にワーケーションに行ってきました。
「会いたい人に声をかけて会ってきた」と以前の記事でも書いたとおりです。

その会いたいなと思った人の一人に、神戸のRさんがいました。
なぜ私がRさんに会いたいと思ったか。
それは「この人は未来を見渡す感性を持っている」と思ったから。

2022年にRさんは札幌にいらっしゃり、リンデンバウムサロンで対面セッションをお受けになりました。その後、札幌の有名カフェ森彦本店にご案内し、お茶しながらおしゃべり。

Rさんは京都大学元総長の山極名誉教授の話などを交えながら、こう言いました。
「リアルで会うことはとても大切です」

スマホを捨てたい子どもたち:
野生に学ぶ「未知の時代」の生き方 (Amazon)

私、お恥ずかしながらその時、その言葉がぴんと来なかったのです。
「いやあ、別に今の時代リアルで会わずともWeb会議で事足りるでしょう」
正直、そう思いました。

しかしそれから3年経った今。
「リアルで会うの、無茶苦茶大事」
こう身に染みるようになりました。

その大きな理由は、AI技術の台頭です。
AIが普及していく中で、私たち人間はデジタル領域に依存しているとAIに代替されてしまう「必要のない人間」「価値のない存在」になる恐れすらあります。

データ分析や計算処理やマニュアルでデジタルに動かせることは、AIに代替可能です。
ですから、これからの時代私たち人間は「AIにはできないこと」「人間にしかできないこと」を追求していく必要があります。

2020年代は「人間としてどう生きるか」を問われる時代と言えましょう。
まさに、ルネッサンス。人間回帰。

その「AIにはできないこと」は何か。
感情を使うこと、肉体を使うことです。
ヴァーチャルではなくリアルであること。

そんなことを2022年の時点で感じていらっしゃったRさんが2025年の今、どのようなことを考えているのか。それを知りたくて「お会いしませんか」と連絡をしました。

京都・祇園の町家ビストロの個室。
一度話しはじめたらもう止まらない。笑
ずーっとノンストップでお話しさせていただきました。

主に話した内容は「これから私たちは若い世代に何を残せるのか」。
コミュニケーションに困難を感じる若年者が多い中で、私たちはどうやって身体感覚(≒コミュニケーションにおける距離感の取り方)を伝えたらよいのか。

Rさんは人事労務管理のキャリアを積まれてきた方です。ある経営者から、採用に関してこんな考えを聞いたそうです。
「うちは武道経験のある人のみを採用しているんだ」

この考えは別に違法ではなく、問題はないことだとRさんは付け加えました。なぜその経営者が武道経験のある人のみを採用するかというと「武道経験者は人との距離の取り方が上手いから」。

なるほど。
なるほど。
写真の通り、武道の稽古をしている私は深くうなりました。

あの「相手と組む」という独特の感覚。剣道などは組みはしませんが、「間合いをはかる」という意味では組む武道と同じです。武道において相手との距離感を測ることは、大変重要なのですね。近すぎても呑みこまれるし、遠すぎても届かない。

私、最近気になることがあって。
それは「言葉丁寧すぎ案件」。
アラサーくらいまでの年代を中心に、やたらと言葉が丁寧なのです。超敬語。

いえ、いいんですよ。
失礼のないようにふるまうこと、大切ですよ。特に初対面だったりビジネスシーンでは。

でも、私、思うんです。
そんなに丁寧にしてて相手と仲良くなれるのかしら、と。
相手との距離が遠いまま縮まらないのでは、と。

コミュニケーション能力の高い人って、相手が目上の人だったりビジネス相手だったとしても、絶妙なタイミングでタメ語を混ぜます。それでぐっと距離を縮める。間合いを縮める。「ここでいけるだろ」ってタイミングで、あえて丁寧さを捨てる

近すぎても呑みこまれるし、遠すぎても届かない。
丁寧すぎると、遠すぎて届かない。
非常に丁寧な敬語は「あなたと仲良くなりたくない」と伝わるシグナルでもあります。

ここのMC野嶋紗己子さんの例が本当に見事です。是非動画をご覧ください。
ここで「離すんですね!」ではなく「離すんだ!」とタメ語を使っています。そして、諏内さんも「そうです」ではなく「そう」とタメ語で応えています。

あえて敬語を使わずタメ語を使う(思わず素が出てしまう)ことで「伝わる喜びの大きさ」がこちらにも伝わってきます。

これです。
これこそがコミュニケーション上級者の距離を縮める「丁寧さをあえて捨てる瞬間」です。
素晴らしい。コミュニケーション能力の高い人って、本当に魅力的ですよね。素敵💕

言葉は丁寧なままで相手と仲良くなりたい場合は、行動力をプラス。フッ軽必須。
例えば、大家さんと僕の大家さんを見てください。

あの大家さんは非常に丁寧な言葉遣いですが、行動力がすごいので何十年も人とご縁をつなぎ続けることができます。

私、今のアラサー以下世代を中心に、丁寧すぎる、敬語が過ぎるのでは、と思うことがあります。
それだと、距離が縮められなくて相手の心に届かないのでは、と。
温かい心があっても、届かないと通じないのでもったいないです。

武道では、相手に届くよう間合い(距離感)をはかることを真剣にやります。
真剣にやらないと気が付いたら自分が床に崩れてますから。

武術家の甲野善紀さんがおっしゃってたんです。
こういう感覚を磨くときは危険を伴うとすごく上達が早いし、自分の身体にすごい力が眠っていることに気づけると。

相手と組むというのは、武道経験者はわかると思うのですが――なかなかに生々しくリアルな体験です。身体接触が少ない日本文化に馴染んでいる人間にとっては、特異な体験かもしれません。

感覚が研ぎ澄まされてくると、組む前から相手のことがわかる。指に触れずとも指から発せられるエーテル体(オーラ)に触れているのがわかる。すごい人は触れなくても相手を投げられます。

そしてもっとすごくなると、何も「気」がなくて存在がわからなくなる。
そうなるともうお手上げで、どうしようもない。だって感知できないのだもの。目の前に相手の手があるはずなのに、感知できないからつかめない。「無」になってるから。

そんな「距離感覚」を磨いているのですから、真剣に稽古をしてきた武道経験者は人との距離の取り方が上手い場合が多い。そんな人材をその経営者は欲しているというわけですね。

【なるほどッ!】忘年会シーズン 若者こそ参加に意欲的?飲み会のカタチも変化 – YouTube

今、若年層ほど職場の飲み会への参加意欲が高いというデータがあります。
時代の流れに敏感な若い人ほど、リアルで人と接することの重要性、リアルで接しないと得られない何かを肌感覚でつかんでらっしゃるのでしょう。さすがです。

Rさんが2022年に私に教えてくれたように、これからの時代は本当にリアルが大切。肉体や感情が大切。人であることに価値を感じて生きていく、自分という存在のすばらしさを実感して生きていくには、そこが肝となってきます。

そして2025年のRさんから教わったことは、肉体を使うことの大切さ。肉体で表現することの大切さ。表現者(ダンサー)でもあるRさんのお召し物がまた素晴らしかったのです。

赤地にクラシカルな黒の模様が織り込まれたジャガード生地のコート。中はオールホワイトのセットアップ。
「私はここよ」と全身で表現なさっていました。素晴らしい。

没個性で無難オブ無難な服装をしたほうが楽です。浮かないし。
しかし、これからの時代を考えるに「自分という存在とは何か」を真剣に突き詰めたら、服装でもそれを表現していくことは非常に大切な要素となりましょう。

その流れの一環と言えましょうか、私は先月スタイリストさんにショッピング同行をお願いし服を選んでもらいました。ショッピング同行について詳しくは下の記事で書いています。

今回のテーマはズバリ
「エミリー パリへ行く」!

目指せ、花柄ロマンティックおばさん!

ロマンティックおばさんに俺はなる!(ドン!)

B’2nd別注 Marble paint mellow tops

というわけでスタイリストyuukoさんにショッピング同行で選んでもらったCASANEのシアートップスを着て、この春はウキウキ上機嫌なロマンティックおばさんになります。

これでまた上気元⤴
気分がアガって笑顔になって、またご縁に恵まれて楽しい人生になっちゃいますね。

ロマンティックおばさんは幸せ✨
自分で自分の機嫌を取るために、有効な手段の一つですね。
ピンク花柄を身につけて機嫌が悪いほうが難しい。笑

シフォン、フリル、オーガンジー。
柔らかいものを身に付ければ、心も自然と柔らかくなります。
ふわふわふわ。ふわふわふわ。ふわふわは幸せ。

私ね、須藤和之さん(日本画家)の世界観がすごく好きなんです。

この世界観をまとうことができたら、本当に心がほんわりするし、穏やかになれるし上気元。
つまり、淡い色合いのグラデーションの服が着たいですね。

自分の内面を服装で表現する。
このことを特に意識して装いたいと、洗練されたRさんの着こなしをみてより強く思いました。
こう気づけたのもお時間を頂けたからこそです。ありがとうございます。

スタイリストyuukoさんにはこんなアイテムもセレクトして頂きました

斎藤一人さんは「おしゃれしな」と言います。
神様は美しいものが好きなんだよ、と。

キラキラしたほうがいいのは、私たちが如来ではなく菩薩を目指す段階にいるからだよ、とも。

如来とは非常に高い次元におわす神様。菩薩とはもう少し位の低い、人間に近い神様。如来はもう完璧な神様だから、飾りはまとわなくても光に満ちている。でも、菩薩はまだまだ修行が必要な段階だからキラキラを身につけて自分を飾る。飾ることで人に見てもらえて、教えを伝えることができる。

その菩薩様を真似しなさいよ、だからおしゃれしてキラキラ光物身に付けようね、という話で。キラキラ大事だよ、と。

写真AC

私、今回の京都訪問で本能寺にお参りしたんです。信長の「本能寺の変」のお寺さん。宿泊したホテルの近くでして。京都の友達が「本能寺の夕方特別拝観あるから行こうよ」と誘ってくれました。

本能寺の変で焼失した信長の愛刀復元「薬研藤四郎」「実休光忠」本能寺夕方特別拝観 |【京都市公式】京都観光Navi
京都の祭りや季節の行事、アートイベント、体験・ツアー、寺院の特別公開まで。今知りたい、旬の観光情報を発信しています。

これが、素晴らしかった。
3000円。3000円でこの体験、コスパ良いどころではすみません。

夕方特別拝観では、一般客がいなくなった後に宝物庫を見せてくださいます。
参拝客は私たち、だけ。
観光客ごったがえす京都で、こんな体験ができるなんて!

美術館貸切状態。
死ぬほど贅沢!
おすすめです。3000円でこの体験は上質すぎる。

しかも、お坊さんが一人ついてくれて、本堂でお勤めもしてくださってお寺の由緒や歴史も説明してくださって、信長廟なんかも案内してくれて、仏教のことや日蓮上人のこと(本能寺は法華宗)も教えてくださって、本当に楽しかったです。

その中で、なるほどと思った話がございます。この「キラキラ」に関して。

お寺さんにお参りした時、本堂に入るとちょっと驚きませんか?
キラキラしすぎてて。
これにお布施つぎこんでんのエグイ、みたいな。笑

画像引用元:本能寺について|法華宗 大本山 本能寺

でもね、それにはきちんと意味があるとお坊さんは教えてくださったんです。
このキラキラはお経に書かれた浄土を再現したものであると。人生を終えて浄土へ導かれると、こういう世界に行けるんだよと想像しやすいようにキラッキラに作っていると。

これって大事なことだなと思いました。
だって、ビジュアライゼーションするにも「想像もつかないもの」ってそもそも視覚化できないでしょう?

でも、キラキラの世界を見たことがあると想像できるんですよ。「ああ、あれだな」と。「お寺さんで見たやつ」と。肉体を離れた時に光(キラキラ)のほうにいけばいいんだなって、前もってわかっていれば迷って浮遊霊になってしまうリスクも減らせますね。

本堂の豪華絢爛さは、門徒を極楽浄土へ導くために作られた仕掛けなのです。

ですからね、Rさんとも話したんです。キラキラしなくちゃね、と。「年上の私たちが楽しく人生を生きることが、年下の人間に対してできる一番大切なことだよね」と。

50になっても60になってもニコニコ生きてる大人が周りにいれば、「自分も年齢を重ねたらああいう風になれるかも」って思えるでしょう。ビジュアライゼーションするにもお手本がないと難しい。だから自分が率先して楽しく軽くキラキラで。そう生きることですよね。

京都最終日は、岡崎公園をお散歩してdews cafe kyotoで朝食
ハーブティーも美味しかったです

余談(図書館利用TIPS)

器 (Amazon)

上でご紹介した「器」という本。
2012年の発行で紙の本は2025年2月現在絶版になっています。kindle版は購入可能です。

図書館で借りて一度読んでみたいなと思った私は、札幌市の図書館の蔵書を検索しました。しかし、残念ながらこの本は蔵書にありませんでした。

そこで、私は北海道立図書館の蔵書検索をしてみました。すると、道立図書館には蔵書があって借りられたのです。

北海道立図書館。
江別市大麻にある道立図書館。
使いますか。正直江別市民や札幌市厚別区民でもない限り、使わなくないですか。

でも、この道立図書館にある本って、実は、札幌の街中の窓口で受け取って借りられるんです。道庁の横にある道議会の図書室で。

道立図書館の本を道議会図書室で受け取ることができます。 北海道立図書館

これが、便利。
札幌市の図書館に無い蔵書も借りられる。
議会図書室で受け取った本は、次の予約が入ってなければ貸出延長もできます。つまり、最大1か月借りられます。便利。

特に何をお勧めしたいかというと、札幌市の図書館でトランサーフィン(絶版中古高値本)を借りて読もうとしている人にすごくお勧め(対象がニッチすぎてすみません)。

札幌市の図書館でトランサーフィン1巻を借りようとすると、1冊の蔵書に74人も予約が入っています。1人2週間の計算で順調に貸し出されたとしても、これから予約すると余裕で一年待たされます。

それが、それがですよ。
北海道立図書館でトランサーフィンを借りようとしたら、1冊に1人しか予約入ってないんです!
今予約すれば、だいたい来月には読める。
※蔵書数及び予約人数は2025年2月現在のものです

激混み予約本でも、図書館をちょっとずらせば簡単に借りられる。
これは北海道に限らずでしょう。市立や区立図書館でダメだったら都立や府立や県立図書館に行ってみる。

札幌市民で予約たくさん入っててなかなか読めない本があったら、道立図書館で借りたらすぐ借りれることもありますよ、という話です。

道立図書館(議会図書室)、穴場です。
ちなみに江別の道立図書館の横には文書館もあって古文書も読み放題です。

道立図書館の本をネット予約するには、事前の利用登録が必要です。ネットで仮登録をして、利用者カードを受け取る必要があります。こちらも道庁横の道議会図書室で受け取れます。江別まで行かなくてOKです。→インターネット予約貸出サービスをご利用になる方へ

ちなみに、私は札幌駅前の紀伊国屋書店のイベントスペースで「道立図書館 利用登録会」やってた時に作りました。

この場合、その場で利用者カードを作成してその場で発行してくれました。当日から利用OK。
そういう企画もあるなんて、図書館すごいですねー。

やばい。
世の中便利。
どんどんよくなる未来は明るい。

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